墨出しがはかどる!

内装工事や電気工事、タイルの目地合わせなどに最適。

墨出しが楽になる「レーザー墨出し器」とは?

最近、どこの現場でもよく見かけるレーザー墨出し器。「良いよ」「便利だよ」という声を聴きますが、実際にどんなものなのか、どうやって使うのか知りたい方も多いはず。

ここでは、レーザー墨出し器とはどんなものか、なぜ墨出しが楽になるか、についてご紹介します。

レッドレーザー墨出し器のイメージ画像

レーザー墨出し器は「水平・垂直ライン」を簡単に出せる電動工具

レーザー墨出し器とは、"一直線"のレーザーの光で水平・垂直ラインを簡単に出せる電動工具です。 床に多少の傾きがあっても関係なく、墨出し器のラインはいつも水平・垂直。 この墨出し器のラインをスラブや壁、天井に当てれば、精度の高い墨出し作業が可能になります。

ただし、レーザー墨出し器の使用範囲・精度はトランシットやオートレベルよりも劣ります。 業務用・プロ用としての使用範囲は5~10mが最適、最大でも20m程度以内で限定的に使用するのが一般的です。

メーカーによっては「レーザー墨出し器」以外にも「レーザーレベル」「自動整準ラインレーザー」などの名称のものもあります。 また建築の現場では、単に「レーザー」とも呼ばれます。

レーザー墨出し器の立面写真
レーザー墨出し器の照射ライン図

レーザー墨出し器は使い方が簡単=墨出しがはかどる!

レーザー墨出し器の使い方は、基本的には本体を水平に置き、スイッチを入れるだけ。複雑な操作はありません。 水平ライン・垂直ライン(たち線)を一度に出せるので、何度も下げ振りを持って移動することなく墨出しができます。

フルラインと呼ばれるモデルでは「4×垂直、360°水平、十字鉛直、地墨」のラインを照らすことができます。 使い方が簡単なので、墨出し作業がびっくりするほどはかどります。

内装工事や電気・配線工事、左官工事などにちょうど良い機能

墨出し器本体は小さくて軽く、持ち歩きに便利です。また電源はAC電源だけでなく、乾電池、充電地が使えます。

土木工事や建物の基準となるレベルの墨出しには向いていませんが、間仕切りや建具の取り付け位置決め、 照明機器の位置決め、タイル目地の垂直・水平だしなど、 主に内装の仕上げ工事や電気・配線工事、左官工事などにはちょうど良い機能を備えています。 また鉛直・地墨ポイントを照射する機種なら、アンカー・ダクトの位置決めにも使えます。

レーザー墨出し器の使い方(基本編)

レーザー墨出し器の使い方には、特に決まったものはありません。
水平・垂直のラインをどう使うかは工夫次第。作業がやりやすいように自由に使えます。

基本的には「オートレベル」や「下げ振り」でやっていることと同じように使います。

どんなふうに使えば墨出しが楽になるか、レーザー墨出し器のよくある使い方

レーザー墨出し器は、現場や作業に合わせて

  1. ラインを墨出し位置に直接当ててライン上を墨付け
  2. ラインを基準位置に当ててスケールで墨付け

のどちらかを使い分けていきます。

例えば、

  • 水平ラインを正面壁のFL+1200mmに照らし、ライン上の左右2点に墨付けする
  • 垂直ラインを開口の芯に合わせて照らし、そこから高さ+500mm、右に300mmの位置に墨付けする
  • 天井の縦の2本のラインの交点を使って地墨を追い上げる

といった作業が代表的です。

また、レーザー墨出し器を使うときには、以下のようなことも押さえておいてください。

使用前には、先ず精度を点検する

レーザー墨出し器を使う前には、レーザーが正しく照射されること、つまりレーザーラインの「水平」「垂直」を確認します。

ここでは、簡単な確認方法の一例を説明します。

墨出し前の現場写真

○垂直精度の確認

下げ振りの糸とレーザーラインが一致するか を確認します。

  1. 下げ振りを、正面の壁に2~3m程度の長さで下げる。
  2. レーザー墨出し器本体を、壁面から5~10m程度の場所に置く。
  3. 気泡管を見ながら墨出し器本体の水平を出す。
  4. 垂直ラインを照射して、下げ振りの糸に合わせる

糸が上から下までレーザーラインに照らされていればOK です。

○水平精度の確認

墨出し器を回転させてもレーザーラインが同じ位置を照らすか を確認します。

  1. レーザー墨出し器本体を、壁面から5~10m程度場所に設置する。
  2. 気泡管を見ながら墨出し器本体の水平を出す。
  3. レーザーライン上の左壁に1点を決め、そこに仮のマーキングをする。
  4. 同じように右壁の1点にマーキングする。
  5. 本体を水平に180°回して、後ろの壁に水平ラインを照射する。
  6. 左壁にある今回のレーザーライン上に新しくマーキングする。((1)のマーキング近く)
  7. 右壁にも新しくマーキングする。((2)の近く)

左右の壁のマーキング同士の距離が1mm以内ならOK です。

(注1:必要に応じて、墨出し器のマニュアルに書かれた方法で確認して下さい。)
(注2:機種により精度が異なる場合があります。)

墨付けはレーザーラインの真ん中をとる

レーザー墨出し器のラインの太さ(目で見た線の太さ)は、本体10メートルで3ミリ程度です。 墨出し器に使われている半導体レーザーの光は、限りなく一直線に、真っ直ぐに光が出るように作られています。 ところが距離が何メートルも離れてくると、光がどうしても広がってしまい、少しずつ太くなります。 ただし、この太くなる様子は右側だけとか左側だけ、ということにはならず、必ず左右対称。 つまり、 本当の墨出し線はレーザーラインの中心線 ということになります。 以上のことから、 墨付けのときは、見えている線の真ん中をとる ようにします。

実際の墨出しでは、墨付けの精度も大切です。レーザー光線は壁や床に直接当たるので、下げ振りの糸やバカ棒を見るときとは見え方が変わります。 差し金やチョークをどの位置にもっていけば正しく墨が付くのか、あらかじめ何度か確認しておくことがポイントです。

レベルの墨出し(水平墨)ではエレベーター三脚を使う

多くのレーザー墨出し器では、本体を床に置いた場合、水平ラインの高さはFL+110mm~130mm程度となります。 例えば床仕上り1000mm上がり(FL+1000mm)の返り墨を出したい場合は、墨出し器専用のエレベーター三脚を使用します。 ここでは、エレベーター三脚を使った水平ライン高さの例を紹介します。

レーザー墨出し器用エレベーター三脚外形図
エレベーター三脚の「脚の段数」と「水平ラインの高さ」
段数 ハンドル A 上段 B 中段 C 下段 D 水平ラインの高さ H(mm)
三脚なし 120
1段 0~320 伸ばす 畳む 畳む 660~980
2段 0~320 伸ばす 伸ばす 畳む 970~1290
3段 0~320 伸ばす 伸ばす 伸ばす 1280~1600

(VOICE レーザー墨出し器の場合)

この表を見ると、 床仕上り1000mm上がりなら、上2段の脚を伸ばす と良いのが分かります。
ただし、 メーカーや商品によって多少寸法が違う ので、実際に使う墨出し器と三脚で あらかじめ基本的な寸法を確認しておく と良いでしょう。

レーザー墨出し器の使い方(応用編)

昔のレーザー墨出し器は、レーザーを出す半導体が高価だったこともあり、 「地墨ポイント、水平ライン×1、垂直ライン×1」のシンプルなモデルが主流でした。 またその半導体が旧式の赤色レーザーで、今の墨出し器よりも暗いラインしか照射できませんでした。 しかし今の墨出し器はレーザーラインの本数が増え、またラインも明るくはっきりと見える機種が 多くなっています。

そんな後押しもあってか、墨出し器も使われる範囲が広がって、タイル貼り、壁の仕上げ、仕切り、電気設備や鉛直投影など、 の多くの作業の位置出しだけでなく、測定点の設定や移送にも使われています。

床の墨を天井に追い上げる

仕上げ工事で天井仕上げの床の墨を天井面に追い上げるという、従来は 下げ振りや鉛直器で行っていた作業をレーザー墨出し器で行うことが出来ます。 方法は、基本的には鉛直器と同じです。

  1. レーザー墨出し器の地墨ポイントを床の墨に合わせて、たち線、大矩ラインを照射します。
  2. 天井のたち線と大矩の交点に、仮のマーキングをつけます。
  3. 墨出し器本体を90度回転させます。
  4. 2~3を合計4回繰り返します。
  5. 最後に、マーキングした4点の中央をとって墨入れします。

躯体工事で基準通芯(地墨)を追い上げるときにもこの方法が使えます。 ただし、高い精度が求められるときはレーザー墨出し器ではなく、より精度の高いトランシットや鉛直器を使う方が良いと言えます。

墨出し器は信頼できる。だからこそ油断に注意

レーザー墨出し器は使い方がとても簡単で、精度も良いので、いつも安心して作業できます。 そしていつのまにか、他の工具と同じように 「普通の工具」 だと思ってしまいがち。

使い慣れるととても便利な電動工具ですが、これはトータルステーションやオートレベルと同じ「精密機器」です。 つまり普段の取り扱いはそれなりに気をつけて、点検やメンテナンスをすることが大切です。

使用前点検では、ラインの精度を必ず確認

レーザー光を出す半導体が水平、垂直に、前後左右のバランスをとりながら固定されています。 この内部のネジが少しでも緩むと、ラインの精度が狂ってくることに。 トラックの荷台などに無造作に置いてしまうと、墨出し器に振動が伝わり、内部の調整ネジの緩みの原因になります。 また温度変化でも、例えば真夏の炎天下、真冬の積雪の中の屋外などといった極端な高温、低温では、 ネジなどの金属の伸び縮みもあり、精度が狂ってしまう可能性もあります。 もちろん、墨出し器メーカー各社もその辺は分かっていて、なるべく強い素材を使用していますが、 こればかりは仕方のないところでもあります。 毎回の使用前点検では、ラインの誤差が「今回の現場で必要な精度」以内であることを、必ず確認してください。

電池残量の確認も忘れずに

墨出し器の電池が無くなると、アラームが鳴ったりレーザーが点滅したりして、正常なラインが出なくなります。
それまでの動作に何も問題がないと、安心し切ってついつい油断をしがち。 AC電源が取れれば何とかなりますが、それも無いと墨出し作業に支障がでるかもしれません。

現場に行く前には精度確認に加えて電池の残量も確認するべきです。 また、いざという時のために、予備の乾電池も用意しておくと安心です。

エレベーター三脚はハンドルを回し過ぎない

レーザー墨出し器のエレベーター三脚は、水平ラインの高さをFL+1600mm程度まで上げることができます。
ハンドルを一番上まで回すと確かに高さは出るのですが、墨出し器本体の重さもあって、支柱がほんの少しだけ斜めになってしまうことがあります。 これではせっかく三脚の水平を出しても、本体が傾いてしいますし、ヘタをすると傾き過ぎてレーザーラインが出なくなります。
またハンドルを回すと墨出し器本体を細い1本の支柱で支えることになるので、 太い3本の脚に比べると少し不安定。 高さの調整は、なるべく脚の方で大きく行い、ハンドルで微調整 、と思った方が良いです。
そして ハンドルで高さを上げられるのは最大300mm と考えると間違いありません。

レーザー墨出し器についての疑問

レーザー墨出し器は高級・高価な測量器の一つとして生まれましたが、最近になって技術の進歩や普及率の向上で各社が開発に力を入れ、 比較的入手しやすい価格帯のものが増えてきました。

いまや建築現場でかなり一般的な電動工具の一つとなった レーザー墨出し器について、よくある質問や疑問などについてご紹介します。

メーカーや生産国についての疑問

レーザー墨出し器のメーカーはどこが有名?信頼できるのは?
レーザー墨出し器は電子工具なので、やはり工具メーカーが出してる製品が多くなっています。
タジマ、マキタ、日立工機 が墨出し器の三大メーカーです。 タジマは高級機から比較的リーズナブルな機種まで、「タジマレーザー」というシリーズで種類が豊富です。 またマキタの「SK」シリーズ、日立工機の「UG」シリーズも、用途に合わせて選べる機種が揃っています。
他にも、マックスやムラテックKDS、マイゾックス、マイト工業などの国内の測量機器メーカーの製品、 パナソニック、海外メーカーのボッシュ、ライカの製品などがあります。 最近では、山真、VOICEなども人気で、知名度が上がっています。
高価なレザー墨出し器はどこが優れているのか?
定価10~20万円台といった上位機種は、安価な製品に比べてレーザーラインの精度の高さや明るさに優れています。 レーザー光を出す半導体ダイオードという部品に高性能なものを用いているため、そもそもの光が違います。 「ダイレクト方式レーザー」 などの名称がカタログに書かれています。

また、例えば 「自動位置合わせ・自動追尾(ナビ機能)」 「ラインの明るさ調整」 「電子制動・電子整準方式(ライン揺れ防止の自動制御)」 「傾斜したラインの照射」 「DC電源対応」 といった機能が搭載されているものもあります。

さらに、上位機種はメーカーの「盗難保障」サービス、点検・修理などの アフターサービスが充実 しています。レーザー墨出し器は精度が大切なので、定期的なメンテナンスが必要。メーカーのしっかりした対応があると安心です。
レザー墨出し器は中国製でも大丈夫か?
レーザー墨出し器のメーカーはタジマやマキタ、日立工機が有名ですが、この中で製造を国内で行っているのはタジマだけです。
墨出し器本体には必ず生産国の表示があり、その多くが「Made in China」。 つまり、タジマ以外のほとんどのメーカーは、製造を中国など海外の工場で行っています。

数年前までは、中国製というとあまり良くないイメージでしたが、最近は 日本製と変わらない、高い品質の製品 も多くなりました。 日本のメーカーがしっかり管理していることや、中国工場の技術力が上がっていることなどが、品質向上の理由ではないでしょうか。
レーザー墨出し器のレンタルや中古品はどうか?
レーザー墨出し器のレンタルとしては、価格が10~20万円台の上位機種が対象となっています。1日あたり100円程度から借りられます。 レンタル品はレンタル業者が機器の動作確認をしたものを借りられるので、緊急の場合や使用する期間が短い場合は便利です。

また最近はレーザー墨出し器自体が多くの現場で使われるようになり、中古品やアウトレットも販売されています。 価格は様々ですが、中には上位機種なのに定価の20%で買えるような掘り出しものもあるようです。 ただし、中古品はメーカーの保証期間が過ぎていたり、そもそも保証の対象外だったりすることがあり、 もし レーザーラインの精度が狂ってきても修理や調整が出来ないことがある ので注意が必要です。

レーザー墨出し器は精密機器であり、レーザーラインの精度が命とも言えるので、買うときの価格だけで判断しない方が良い工具です。

使い勝手についての疑問

近い距離だとライン幅が広いくて使い物にならないのでは?
レーザー墨出し器の場合、当然ですがレーザー光のラインは壁に直接当たります。つまり、下げ振りの糸と違って 幅が広くても壁面から浮いているわけではない ので、 慣れてしまえば問題なく墨付けができます。

ただしそれよりも、 自分の頭や腕が陰になると壁のラインは消えてしまうので、最初は少し作業がやりにくく感じる かもしれません。
でも すぐに慣れます (笑)


ラインの取り方は、上の 墨付けはレーザーラインの真ん中をとる も参考にしてください。
レザー墨出し器は屋外でも使える?使えない?
墨出し器には、「屋内用」・「屋外用」・「屋内外兼用」の3種類があります。 レーザーの明るさや精度、対応するオプションなどによって、メーカー各対応機種を販売しています。
現在の製品は、多くが防じん(ほこり対応)・防滴仕様(水滴対応)となっており、屋外の作業にも使える機種が増えています。
ただし、レーザーラインに直射日光が当たったり、壁までの距離が10m以上だったりすると、ラインが見えにくくなるのは確かです。 こんなときは付属のメガネや受光器を使うと良い場合があります。

電源については、ACアダプターのほか、市販の乾電池や充電地が使える製品がほとんどでなので、特に心配はないでしょう。
レザー墨出し器の受光器は必要か?
レーザー墨出し器による墨出し作業は、基本的には墨出し器本体だけで行えるので、 受光器は必ず必要なものではありません。 しかし「晴れた日の屋外作業」や「遠距離での作業」のほか、「1人作業」などには大変役立つオプション機器です。 上手に使えば、1人で簡単に、精度の高い地墨合わせができます。
レーザー墨出し器用のメガネはどう使う?
レーザー墨出し器のメガネは ラインをはっきり見るためのもの です。レーザー光から目を保護するものではありません。
周りが明るくてラインが見えにくいときに、レーザーと同じ色(緑または赤)のメガネをすると、 ラインが明るく光るように、はっきり見えます。

墨出し器メーカによっては「ラインアップメガネ」と呼ぶこともあるようです。
(参考)レーザー墨出し器用めがねについて、Yahooの知恵袋にこんなやりとりあがりました。

Q「レーザー レベル 用(墨だし器)のメガネですが、どれくらい見やすくなるのでしょうか?あったほうが使いやすいでしょうか?」
A「明るい場所とかで 照射してる場所がわからない時に使うと見えるんですが、ほとんど使った事ないですね」
使えないことはないけれど、別に使わなくても済む、ということでしょうか。

レーザー墨出し器の機能・性能にはどんなものがあるか

レーザー墨出し器の機能は?
レーザー墨出し器の最も基本的な機能は、 水平・垂直方向に一直線のレーザー光を照射する 、というものです。 レーザーラインの自動補正機能(ジンバル式、電子整準式)により、 墨出し器本体の水平が多少とれていなくても、いつでも正確な水平ライン・垂直ラインを出せるのが特徴です。
機種によっては、「地墨」や「鉛直点」のポイント、また「一度に複数の垂直ライン」を出せるので、効率的な墨出し作業ができます。

一方、レーザー墨出し器には、 距離や角度、高さを出す機能はありません。
レーザー墨出し器の性能は?
レーザー墨出し器の性能は、レーザーラインの水平・垂直の精度がどれだけ良いかが重要です。
具体的には、
  • ライン指示の精度:±1~2mm/10m
  • ライン幅の精度:±3~4mm/10m
といった程度となります。高級機や各社の最新機種には、高性能なものが多くなっています。
レーザー墨出し器の標準規格は?
レーザー墨出し器の性能には標準規格がなく、各社が独自に基準を決めています。しかし実際には、 最大手であるタジマの基準が業界標準のようになっています。
各社のカタログには、タジマと同様のスペック表(性能表)が載っています。。
グリーンレーザーの効果は?何が良いか?
レーザー墨出し器のレーザーは緑と赤がありますが、最近は緑が人気です。
投光器しかない薄暗い部屋の中や、逆に太陽の光でまぶしい中での墨出し作業は、とても目が疲れます。 しかしレーザーのラインがはっきり見えれば、必要以上に疲れずに済みます。

人間の目は緑や黄色に対して感受性が高く、赤の光に対してはあまり感受性が高くありません。 このため、同じ光の量でも、赤よりも緑や黄色の方がずっと明るく見えます。

緑色レーザーの人気の理由は、この「明るく見える」、つまり「はっきりと見やすい」からです。
グリーンレーザーの精度と耐久性が大切

明るくて見やすいグリーンレーザーですが、問題は精度です。

旧タイプのレーザーは温度変化に弱く、使っていると高温になってレーザー光の精度が悪くなりやすいという欠点がありました。 最新タイプはこれを解決し、長時間の使用でも高い精度を保てるようになりました。

墨出し器に使われるグリーンレーザーには旧タイプと最新タイプがありますが、通常どの商品にもそのタイプの表記はありません。
なので、旧タイプの半導体を使っていてどれだけ耐久性が低くても、グリーンレーザーならばOKという商品があるのが実情です。
特に通販で売っている極端に価格の安い墨出し器は、ほとんどが旧タイプのレーザーです。使い始めは良かったとしても、 肝心の耐久性はあまり期待できません。

レーザー墨出し器の防水能力は?
多くのレーザー墨出し器の防水能力は「IP54」程度です。「IP○○」とは、スマートフォンなど他の電子機器でも良く使われるIEC(国際電気標準会議)およびJIS(日本工業規格)の表記で、 「IP」のあとに「防塵(ぼうじん)」、「防水」の性能等級を表す数字が付きます。

例えて言うと、砂やコンクリートの粉、そして雨水などが機械に入り込まないように、どれだけしっかりとパッキンが入っているか、コーキングがしてあるとい うことです。

この規定の表でIP「5」「4」に該当する箇所を見ると、「粉塵が内部に侵入することを防止する。少量の粉塵が侵入しても、動作に支障をきたさない」「す べての方向からの水の飛沫を受けても有害な影響がない」となります。

つまり、
多少ホコリをかぶっても大丈夫、
少しくらい雨にぬれても大丈夫
といった程度であり、現場で普通に使用するには十分な性能だと分かります。


ただし、墨出し器は精密機器。大切にしすぎてケースから出さないのでは意味がありませんが、極端なほこりや雨などには注意して取り扱いたい電気工具です。

※参考サイト: 防水規格 IP表記(タキゲン製造株式会社)
墨出し器のレーザーの安全性は?
レーザー墨出し器のレーザー出力は「クラス1M」、「クラス2M」の概ねのどちらかになっています。

「クラス○○」は「日本工業規格(JIS)」に規定されているレーザの波長や強さに応じたの危険度のクラス分け表記です。
例えば「クラス1M」の製品の場合は、

レーザー本体のランプを裸眼で見ても大丈夫、
望遠鏡などでのぞき込むと目が悪くなる危険あり

という程度。つまり通常の墨出し作業では特に危険はないと言えるでしょう。

※参考:日本工業規格 JIS C 6802「レーザ製品の安全基準」「8.クラス分け」
レーザー墨出し器を安全に使うために

一般にレーザー墨出し器を使用するときには、レーザ用の保護めがねなどは必要ありません。
ただし、万が一の事故を防ぐために、安全衛生情報センターがJISに基づいた注意点を公表しています。

  • レーザー光のランプを直接のぞき込まない。特に、望遠鏡や双眼鏡、ルーペなどで直接見ない。
  • レーザー光路は目の高さを避ける。また、反射物を置かない。
  • 使用者以外はレーザー光路には立ち入らない。
  • レーザー光線による障害の疑いのある場合は、速やかに医師による診断を受ける。

レーザー光線による障害の防止対策について(安全衛生情報センター) より、一部抜粋

↓↓↓ 5ライン グリーンレーザー墨出し器